越後四箇之道場に数えられた「雲洞庵」。

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NHK大河ドラマ「天地人」のこのシーンを覚えているでしょうか。
「わしはこなところ、来とうはなかった!」
第一話で加藤清史郎君が叫んだこの言葉。あのシーンの舞台が、ここ雲洞庵です。

直江兼続(与六)や上杉景勝が学問を学んだと伝わる雲洞庵。
十世住職の北高全祝(ほっこうぜんしゅく)は、上杉謙信、武田信玄の禅の師としても知られています。当時の名武将がその薫陶を仰ごうと北高全祝に書簡を送ったそうですから、それは徳を積んだ僧だったのでしょう。
百姓が苦しめないために、合戦場を川中島にすることや塩を送ることを勧めたのもこの北高全祝だったと言われています。

雲洞庵の起源は今から1300年前、奈良時代のこと。養老元年(717年)に、時の内大臣、藤原房前が建立したのが起源と伝わります。

そして室町時代の永享年間、上杉憲実が禅寺として再興。
「雲洞庵の土ふんだか」という言葉が有名ですが、これは雲洞庵で修業しないと一人前の禅僧とはいえない、という意味なのです。
雲洞庵は当時、27もの末寺をもつ越後四箇之道場に数えられる大寺院だったといいます。

雲洞庵は日本百名山の巻機山から稜線が伸びる、金城山の麓にあります。あたり一面、コシヒカリの田んぼ。のどかな農村風景が広がっていますが、境内に入ると凛とした空気にがらりと変わるから不思議です。
杉並木の真ん中には「赤門」。その先には石畳がまっすぐ伸びています。実はこの石畳の裏には法華経が一文字ずつ記された小石が埋められていると伝えられています。歩くだけで罪業消滅、万福多幸のご利益がある言われているので、ぜひゆっくり踏みしめるように歩いてみてください。

やがて左手に鐘楼、正面には本堂が現れますが、なによりも苔むした古い石が目に付き、その歴史の重みを感じずにはいられません。京都や奈良の有名寺院とも違う、また田舎の寺院とも違う、「迫力」がこの雲洞庵にはあるのです。

雲洞庵では予約制で座禅体験もできます(10名以上。拝観料・ガイド料込みで、1200円)。ぜひ仲間を集めて、直江兼続や上杉景勝の時代に想いを馳せてみてはいかがでしょう。

【雲洞庵】 
http://www.untouan.com

拝観料 300円(小学生100円)

拝観時間 開門9:00 閉門17:00
冬季(12月〜4月中旬)は開門10:00、閉門15:30
受付は閉門の30分前まで

アクセス 関越自動車道塩沢石打インター、六日町インターからともに車で約15分
     JR上越線塩沢駅からタクシーで約10分

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ABOUT THE AUTHOR

株式会社自遊人 代表取締役クリエイティブ・ディレクター 編集者岩佐十良
株式会社自遊人 代表取締役、クリエイティブディレクター。
2004年、活動拠点を東京・日本橋から新潟・南魚沼に移転。
そのライフスタイルが注目され 「情熱大陸」「ソロモン流」「カンブリア宮殿」などで紹介される。
2014年には南魚沼市・大沢山温泉に「里山十帖」を開業。

自遊人 www.jiyujin.co.jp
里山十帖 www.staoyama-jujo.com

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