Interview「音楽家」
橘 光一さん

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音楽的には栄えていない。逆にそれが僕を変えた

一方で、“残念なこっちならでは”もあります。音楽的にまだまだ全然栄えていないことです。ライブハウスも含めて、プロの音楽を聞く機会がとっても少ない環境です。楽器を習っている子供いるにはいるのですが、発表会でしか他人の演奏を聞いたことがないとか。そんな現状を見るにつけ、こっちで音楽に触れる機会を増やし、音楽の面白さを広めていきたいという思いは増すばかりです。

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今はまだ東京で一緒に仕事している人や活躍している人をちょっとずつ呼んできている状況ですが、毎年夏に苗場スキー場で行われているフジロックのようなフェスだってできるはず。越後湯沢から南へ行くか北へ行くかの違いです。東京でごちゃごちゃやるよりも、こっちに根ざして大きなこともやっていきたい。ここのところそんな思いもわいてきて、自分の変化に驚いています。

変化といえば、東京では絶対にやらなかったようなことをするようになりました。たとえばこの間、「そばの華」という蕎麦屋でコンサートをしたのですが、以前の自分には選択肢になかったことです。池田記念美術館で行ったコンサートで、僕の演奏を聴いて感銘を受けてくれた店の主人が声をかけてくれて実現しました。

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そばの華は20名もはいるといっぱいになってしまう小さな店。「音楽を聴く機会を」という主人の思いから、かれこれ4年続いている月1イベント聞いて、胸が熱くなり出させてもらいました。ホールだとお客さんは遠くに見える感じなのですが、お客さんとの距離がとにかく近くて。お客さんの視線、息づかい、反応が直球で伝わってきて、ちゃんとしなきゃなぁと原点に帰るような緊張感がありました。美味しい食事を楽しみながら、生の音に触れる南魚沼の貴重な場です。

そばの華の主人との出会いの場になった池田記念美術館は、音もアートと捉えていて、音楽クラブがあるんです。定期的にコンサートが開かれていて、山々をバックに演奏するのがこれまた最高に心地いいんです。先日、久しぶりに参加したら、椅子が足りなくなるという嬉しいハプニングもありました。

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Live from Minami-uonumaLMU編集部
東京から南魚沼市に移住したスタッフ3人で作っています。
東京時代は仕事ばかりで、昼も夜もわからぬ毎日を過ごしていましたが、南魚沼市に引っ越して生活が一変。
直売所で買った野菜で料理をし、温泉に通 い、休日は山に登ったり、スキーをしたり。
豊かな場所で暮らすだけで、心も生活も豊かになって、良い仕事ができるようになる……ような気がする今日この頃です
(移住12年めの素直な感想で す)。

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