クライマー・ドラマー
 斎藤清人さん

ジビエや山菜、野菜好きにとって、南魚沼周辺は楽しい地域

南魚沼に移住した当初は、「雪国観光圏」という組織の職務に従事しました。雪国観光圏とは、湯沢町、南魚沼市、十日町市、魚沼市、津南町、長野県栄村、群馬県みなかみ町の3県7市町村による広域連携で、それぞれの魅力を共有し合ってPRすれば、お客様にも分かりやすく親切だし、ポテンシャルを集約すれば世界的にもインパクト大、といった取組みです。

実際、魚野川を釣りしていても、夜明けは湯沢町から始まり、いつの間にか南魚沼市になり、更に大物をねらって魚沼市に入って夜は一杯やっていたり。山を歩いていても、新潟と群馬と長野を一日で縦走していたりと、行政の区分というのは、旅行者にはあまり重要ではないのです。むしろ情報が集約されている方が、ありがたいことです。

もともとは私も観光客みたいなものなので、正直、これらの一市町村では軽井沢や箱根といったビッグネームには見劣りするも、みんなの力を合わせれば「勝るとも劣らない!」と思いました。

この事業を担当する中で、「食のブランディング事業」の話が持ち上がり、“雪国A級グルメ”と命名されました。B級グルメがもてはやされる昨今、「永久に守りたい味、地域の食」にスポットライトを当てていこう、という趣旨で、飲食宿泊事業者を対象に「1.地元の食材を使っている。2.伝統的な調理で、化学調味料や添加物に頼らず、ダシをひいている。3.調味料を含めた食材の内容・産地を明記できる。」といった条件で募集し、その程度によって星付けし、発信していこうとなりました。

当初は「おそらく数軒の事業者しか賛同しないだろう」と感じていたのですが、あれから6年、多くの人々に“脳内革命”“意識改革”が起こり、年々参画店が増えています。

私は山村育ちで、春は山菜、夏は川魚、秋はキノコ、冬は熊やら鴨やら山のお肉をお裾分けいただいたりと、自然の食の恵みに育まれて大きくなりました。今もできるだけ野生のものを体に取り入れるようにしています。

世界各地で過ごした20代前半は、マングローブガニにヤシガニ、マグロにカツオ、飛んでいる鳥、水辺のワニ、名物から珍味まで、地元の人がつかまえて食べているものは何でも一緒に漁をして食べました。どこに行ってもいい食材があり、地元風に食べれば美味しいと知っています。

そんな経験からも、ジビエや山菜、野菜好きには南魚沼周辺は楽しい地域かと思います。

特に、山菜では「木の芽」と呼ばれるアケビの新芽は絶品です。酒のつまみでも、ご飯にかけても美味。春、妻が自宅のまわりで30分程で両手いっぱいに採ってきて、さっと湯がくだけ。やわらかな苦味があり、舌に旋律が走り、冬場に体内にため込んだ何かが一気に解き放たれるような気分になります。アケビの新芽は阿賀でも富山にも生えているので、採って食べてみましたが、かたくてダメ。木の芽は魚沼や妻有が絶品。積雪の関係でしょうか。

実は妻が生まれも育ちもベジタリアンということもあり、家庭では野菜中心の食生活をしています。野菜中心というか、肉、魚、卵も妻の料理には入りませんので、ダシから完全にベジタリアンです。質素なようですが、いろんな野菜をいろんな料理で食べられるので、よほど贅沢な食生活を送っています。

その反面、この10年、いわゆるトップシェフの料理も知りたいと思い、ミシュランガイドを参考に国内外のレストランを食べています。石川、富山にも昨年2016年にミシュランガイド特別版がやってきて、賛否両論あるようですが、前向きに考えれば新たなムーブメントも起こっています。

新潟にも素晴らしい料理人がいますし、食材にも恵まれ、これから世界に向けて発信されていく中で、清酒八海山を通して関わって行けたらと妄想をふくらませています。

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Live from Minami-uonumaLMU編集部
東京から南魚沼市に移住したスタッフ3人で作っています。
東京時代は仕事ばかりで、昼も夜もわからぬ毎日を過ごしていましたが、南魚沼市に引っ越して生活が一変。
直売所で買った野菜で料理をし、温泉に通 い、休日は山に登ったり、スキーをしたり。
豊かな場所で暮らすだけで、心も生活も豊かになって、良い仕事ができるようになる……ような気がする今日この頃です
(移住12年めの素直な感想で す)。

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